船釣り初心者講座-2
公開日:2023/11/22船釣りのターゲットはどう選ぶ?初心者向けから玄人向けまでおすすめを紹介
「船釣りに挑戦しよう!」と思ったときに、悩みがちなのが、どの魚をターゲットのするのか?という点です。
ターゲットが決まらなければ船を予約できませんが、「そもそもどうやってターゲットを選べば良いのかわからない…」と悩む方も少なくありません。
そこで今回は、船釣りで狙える主な魚を紹介します。
初心者向けにおすすめのターゲットから、一度は挑戦してみたい高級魚まで、ぜひチェックしてみてください。
船釣りでターゲット選びが重要な理由
船釣りをしようと思ったときには、まずターゲットとなる魚種を選択するのが一般的です。
どこでどういった魚が釣れるのかは、季節によって異なります。
船釣りの場合、ターゲットに合った釣り場へ案内してもらえますから、まずは「どんな魚を釣りたいのか?」を選択しましょう。
人気が高いのは、やはり「食べておいしい魚」です。
とはいえ、船釣りの難易度は、ターゲットの種類によっても大きく異なるもの。
船釣り初心者であれば、できるだけ難易度の低い魚種から選択するのがおすすめです。
「せっかく船釣りに出掛けたのに、何も釣れなかった…」となれば、楽しさも半減してしまいます。
まずは初心者向けのターゲットからスタートし、船釣りそのものに慣れてきたら、徐々に難易度を上げていくのがおすすめですよ。
では船釣りでは、具体的にどういった魚種を狙えるのでしょうか?
次項目から詳しく解説していきます。
難易度についてもざっくりと紹介するので、ターゲット選びの参考にしてみてください。
釣り初心者におすすめなのは小型の魚!
船釣りの中でも、初心者におすすめと言われているのが小型の魚です。
難易度が低いため、釣り初心者でも手軽に楽しめるでしょう。
本格的な釣り装備を必要とせず、誰でも手軽に楽しみやすい点も魅力の一つです。
小型の魚とは、体長15~30センチメートルくらいの魚を指し、海の中でも比較的水深が浅い場所に生息しています。
防波堤などからでも十分に狙える魚ではありますが、船釣りで沖に出れば、ターゲットの数がより多くなるでしょう。
「確実に釣れる」と思われるスポットまで船を進められるため、釣れる魚のサイズも大きくなりがちです。
「小型」とはいえ、初心者にとっては十分な迫力を楽しめますよ。
船釣りでターゲットになりやすい小型の魚は以下のとおりです。
【アジ】
食用としても広く知られているアジは、小型の魚の一種。
初心者向けの船釣りターゲットとしても定番の魚です。
サビキ釣り船で狙う魚種としてもおすすめですよ。
アジは一年中出船している釣り船が多いです。
【シロギス】
アジと並んで、船釣り初心者に人気が高いのがシロギスです。
1年を通して狙いやすい魚種ではありますが、春から秋にかけては特に釣りやすいでしょう。
船釣りで狙えるターゲットは、陸釣りよりもサイズが大きく、釣りごたえも抜群です。
関東近郊からも、多くの船が出港しています。
【カサゴ】
見た目にインパクトがあるカサゴ。
スーパーではあまり見かけない魚種ですが、煮付けや唐揚げにするととてもおいしく食べられます。
手軽に購入できないからこそ、船釣りの醍醐味を楽しめるターゲットと言えるでしょう。
ほぼ通年で狙えるターゲットであり、難易度も低め。
「せっかくだから普段あまり見かけない魚を釣ってみたい!」と思う方は、ぜひ注目してみてください。
【メバル】
船釣りのターゲットとして、長く愛されてきたメバル。
もともとは夕方から夜に釣る半夜釣りが多かったのですが、近年では日中に出る船も増えてきています。
初心者向けの魚種ではありますが、比較的慎重な魚のため、釣りならではの駆け引きを楽しめるのもポイントです。
船釣りならではの醍醐味を味わえるのが中型の魚
体長30~70センチメートルくらいまでの中型の魚は、見た目にも派手で船釣りでも人気。
釣れたときの喜びも大きく、中型の魚をターゲットにした船釣りがきっかけで、よりいっそう釣りの世界にハマっていく人も少なくありません。
小型の魚とは違い、やや水深が深いエリアに生息しているため、陸から狙うのは難しい魚が多いです。
船で沖に出てこそ狙える魚であるため、船釣りならではの魅力を満喫できるでしょう。
体長が大きい中型の魚は、身がしっかりとあるため、食べ応えも抜群。
火を通して楽しむだけではなく、刺身にしてもおいしく食べられますよ。
船釣りならではの鮮度の高さを、存分に味わってみてください。
ただし、小型の魚よりも難易度が上がり、釣り道具にもこだわる必要があります。
船釣りそのものに何度か挑戦した経験があり、勝手がわかっている方におすすめのターゲットです。
具体的な魚種については、以下を参考にしてみてください。
【マダイ】
「海の王様」とも評されるマダイは、船釣りのターゲットとして昔から人気。
ほぼ一年中狙える点や、さまざまな釣り方が楽しめる点も魅力の一つと言えるでしょう。
「一つテンヤ」や「タイラバ」に「コマセ」など、好みに釣り方に合わせて船を選ぶのもおすすめです。
【スズキ】
シーバスとも呼ばれるスズキは、高級魚の一種としても知られています。
一年を通して狙いやすいターゲットではありますが、その味は、場所や季節によって違ってくるでしょう
ルアーフィッシングのターゲットとしても人気の魚種で、魚との駆け引きを存分に楽しめます。
【タチウオ】
美しい見た目のタチウオは、中型の魚の中でも、比較的狙いやすいターゲットの一つです。
船釣りではテンビン仕掛け、ルアーが中心になります。
近年では、比較的大物が釣れやすいタチウオテンヤ釣りも人気を集めています。
非常に鋭い歯を持っているため、釣り上げたあとの扱いには注意してください。
船釣りに慣れてきたら狙いたい!大型の魚
船釣りでは、中型よりもさらに大きい、体長70~80センチメートルを超える大型の魚も狙えます。
サイズが大きくなれば、当然重量も増します。
10キロを超えるような、大物を専門で狙う釣り船も人気です。
船釣りの中でも玄人向きで、船によっては乗船中および釣りの最中に専用ルールが設けられているケースも。
専用の装備を用意し、相応の釣り技術を身につけた上で挑戦するのがおすすめです。
主なターゲットは以下のとおりです。
【マグロ】
近年相模湾沖などで8月~11月ぐらいにかけてキハダマグロやカツオをターゲットにした遊漁船が増えて来ました。
コマセやジギングで船を流しながら狙いますが、運が良ければ夢の50キロオーバーが釣れることも!
マグロを釣るなんて釣り人のあこがれですよね。
【ヒラマサ】
青魚の中でも、最大級のサイズ感を楽しめるのがヒラマサの魅力です。
アジ科の中でも最も大きくなる魚であり、その体長は2メートルを超えるものも。
また泳ぐスピードが非常に速く、大物ならではの存在感のある引きの強さを楽しめるでしょう。
一年を通して狙える魚であり、また季節による味の変化が少ない点も魅力の一つ。
ただ単純に「釣る」だけではなく、「おいしく食べる」ところまで、存分に楽しめる魚種です。
深場釣りで狙えるターゲットは?
船釣りの中には、「深場釣り(深海釣り)」と呼ばれる楽しみ方もあります。
こちらは、その名前のとおり水深が深い場所に生息する魚をターゲットにして楽しむスタイルのこと。
水深200メートルが目安となります。
深場釣りの魅力は、大きく以下のとおりです。
・高級魚が狙える
・味が良い魚が狙える
・サイズが大きい魚が釣れる
・個人の技量を存分に生かした釣りを楽しめる
細やかな釣りテクニックが求められるため、初心者にとっては難易度が高めの釣りと言えます。
しかし近年、深場釣り人気の上昇と共に、船で借りられるレンタルタックルが充実。
必要装備を持っていなくても挑戦しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
船長からアドバイスをもらいつつ、深場釣りに挑戦してみるのもおすすめです。
こちらで狙える主なターゲットは、以下のとおりです。
【アカムツ】
ノドグロとも呼ばれるアカムツは、高級魚の一種としても広く知られています。
味が良く、船釣りのターゲットとしても非常に人気。
晩秋から春に向けてのおすすめシーズンには、日々多くの船が出港しています。
ノドグロと言えば日本海をイメージする方も多いかもしれませんが、実は東京湾にも生息しています。
太平洋側でも、さまざまな地域で狙えるでしょう。
【キンメダイ】
深場釣りのターゲットとして、大人気のキンメダイ。
水深100〜150メートルほどの場所で、比較的手軽に狙えるでしょう。
スーパーなどでは「高級魚」として並べられる魚ですが、コツさえつかめば、初心者でも比較的簡単に釣り上げられます。
ぜひ初心者歓迎の船を探してみてください。
イカやタコを狙う専用船にも注目してみよう!
我々日本人の食卓にとって、非常に身近なイカやタコ。
船釣りのターゲットとしても人気で、多くの船が出ています。
ひとことで「イカ」や「タコ」と言っても、その種類はさまざまです。
船釣りを楽しむなら、ぜひその種類にも注目してみてください。
【ヤリイカ】
イカの船釣りで比較的手軽に楽しめるのが、ヤリイカです。
味も良く、さまざまな料理で楽しみやすいため、人気ターゲットの一つと言えます。
釣れるシーズンも長いため、チャンスもつかみやすいでしょう。
【スルメイカ】
初めてイカ釣りに挑戦するなら、スルメイカをターゲットにするのもおすすめです。
日本列島周辺に数多く生息しているため、初心者でも狙いやすいでしょう。
また1年を通して船を出す船宿も少なくありません。
釣り上げたスルメイカは、刺身はもちろん、煮物や焼き物にして楽しむのもおすすめです。
さまざまな味わいを楽しませてくれるでしょう。
【マダコ】
魚を釣るのとは、一味違った楽しみを求める方におすすめなのがタコ釣りです。
5~6月頃に漁が解禁され、夏から初秋頃にかけてメインシーズンを迎えます。
全国的に人気の高いターゲットで、初心者であっても十分に狙えるチャンスがあるでしょう。
ルアー釣りで狙いやすい魚種6選
生のエサを使わずに、疑似餌を使って楽しむルアーフィッシングは、ゲーム性の高さで人気を集めています。
自分の技術一つで大物を釣り上げたときの快感は、他の何にも代えがたいものだと言えるでしょう。
陸からの釣りでも人気のルアーフィッシングですが、船で沖に出れば、より多くの魚種をターゲットにして楽しめます。
魚ごとの特性を生かして、多彩な釣りを楽しんでみてください。
ルアー釣りで狙いやすい魚の種類は、主に以下の6つです。
・シーバス(スズキ)
・ワラサ
・ブリ
・タチウオ
・シイラ
ルアーフィッシングは、新たなタックルや釣り方も続々と登場しています。
これも、多くの釣り人が船釣りを楽しみ、試行錯誤を繰り返している証拠なのでしょう。
気になるタックルや釣り方を見つけたら、ぜひ船で沖に出てみてはいかがでしょうか。
ルアー釣りの魅力を、より深く楽しめるはずです。
ターゲットが絞り込めない場合には「五目釣り」もおすすめ
船釣りに出かける際には、まずターゲットを決めて、その魚を釣るための船を予約する流れが一般的です。
とはいえ、特に船釣り初心者にとっては、「何が自分に合っているのかわからず、選びきれない…」と思うこともあるでしょう。
このような場合には、ぜひ「五目釣り」にも注目してみてください。
五目釣りとは、1種類の魚だけをターゲットにするのではなく、さまざまな種類の魚を釣るスタイルのこと。
実際に釣れる魚は季節に応じて異なりますが、旬の魚を狙いやすいというメリットがあります。
また一度の船釣りで、さまざまなターゲットを相手にして楽しめるでしょう。
「実際に沖に出てみるまで、何が釣れるかわからない」というワクワク感も魅力の一つです。
ただし魚種によって、ポイントや釣り方は異なるもの。
初心者が五目船に乗るなら、船長としっかりコミュニケーションが取れる船や、乗船前に釣りのポイントをレクチャーしてもらえる船を選択するのがおすすめです。
乗合船ではなく仕立船を選べば、仲間内で安心してワイワイ楽しめるでしょう。
ある程度の人数が集まるのであれば、ぜひこちらも検討してみてください。
好みのターゲットを見つけて、船釣りの奥深さを楽しんでみて
船で沖に出て魚を狙う船釣りでは、陸から狙うよりも、より多くの魚をターゲットにできます。
具体的にどのような魚を選べば良いのか、悩んでしまう場面もあるかもしれません。
船釣りが初めての方は、ぜひ初心者向けのターゲットから選んでみてください。
船の方でも、船釣り初心者をメインに集客しているケースが多いため、手厚くケアしてもらえる可能性が高いでしょう。
難易度の低い魚であれば、自分の手で釣る喜びも存分に味わえるはず。
ぜひ船釣りの魅力を満喫してみてくださいね。